バングラデシュの今 各地で停電多発

バングラデシュの今 各地で停電多発

2022年10月版 今のバングラデシュに何が起きている

IMFはバングラデシュの2023年経済成長予測を元々の6.7%から6%に下げました。

 

これまで中国製がほとんどだった洋服の生産地がバングラデシュ一色になって久しいです。ユニクロが進出し、中国生産からバングラデシュ生産へ転換したわけですが、これによる一時的な質の低下もある程度は緩和してきたと感じてます。バングラデシュの経済の牽引役であったはずのアパレル産業が、今はバングラデシュの経済成長を妨げています。

 

それは何故でしょうか?バングラデシュ製のアパレルは、中間層をターゲットにしています。コロナ禍の恐慌により、世界中の中間層が、衣料品より、先ずは、食料品と消費をしぼるようになっているからです。

 

そして、もう一つの不安材料は以下で説明しますが、バングラデシュのガス依存です。

 

さて、バングラデシュでのIT開発案件や、バングラデシュ企業の輸出支援など、なにかとバングラデシュとは関係の深い弊社ですが、最近の同国の動きに注目しています。

 

アジアの新興国で起きてる経済の大混乱が起きる兆しが見えています。

 

2022年10月中旬現在、バングラデシュでは、毎日のように3-4時間の停電が起きています。10月でもなかなか暑い国ですので、エアコンがきれて、現地の人々は大変なめにあっているわけです。この停電は、中心地ダッカであっても、全てのエリアではないにせよ、発生しています。事故として発生しているわけでなく、政府の決断として、起こしているわけですが、日本のように、いついつに停電するといった計画停電でなく、勝手に電気が切れるので、こまります。

 

バングラデシュの人々は困ってはいるのですが、楽観的に考えている人も多いようです。なぜかというと、バングラデシュという国は15年ほど前まで、よく停電する国だったので、停電慣れしている人が多いのです。

 

今のバングラデシュは電力不足なのです。原子力発電のないバングラデシュでは、米国製の設備を使いガスによる発電を行っています。ロシアとウクライナの戦争による世界的なガス不足で、十分な電力が発電できていません。この状態が続くと、他のインフラにも影響が出るものと思われます。インターネットも使えなくなる可能性があると噂されています。スリランカなど多くのアジアの国のように、ロシアからガスの供給を受けることになり、状態が向上することが期待されますが、弊社としては、向こう6カ月は予断は許されてない状況と考えます。

 

2022年5月のスリランカは大混乱でした。インフレで生活にこまった人々が暴動を起こしました。スリランカ進出企業は、もはやどうすることもできない状況でした。バングラデシュに進出している企業は、そのような状況に陥らないようセキュリティの向上、自家発電設備、リスク管理制度の見直し等、注視していく必要があります。

 

バングラデシュへの進出支援なら弊社にお問い合わせを。

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