ラオスの現状 市場進出・事業可能性について
ラオスとは
ここ3,4年でラオスについての問い合わせが増えました。
ラオスの現状、市場進出・事業可能性について概括してみたいと思います。東南アジア、ラオスで市場進出、法人登記をお考えの方のご参考になればと存じます。
ラオスは、タイとベトナムにはさまれた長細い国です。行き方としては、陸路でベトナム、タイから入る方法と、タイのバンコク(又はシンガポール、マレーシアのクアラルンプール)へ一度入り、そこから飛行機でラオスへ行く方法があります。
ちなみにHK Expressも、参入するとの噂がありましたが、2018年7月現在、参入できていないようです。
弊社は、飛行機で行きます。
サナムサイダム決壊
2018年7月23日夜、ラオス南東部アタプー(Attapeu)県サムナサイ(San Sai)の水力発電ダムが崩壊したとの情報が入っています。50億リットルの水が流れ出し、6600人以上の方が家を失ったと報道されています。迅速な救出活動を願っています。
ラオスといえば、ゴルゴ13の「ラオスのケシ」で有名(?)で、そのイメージが強いのですが、実際行って見るととても長閑でよい国です。
ラオスの国のデータですが、以下となります。
国土は、237955km2で世界で82位。
人口は、6758353(2016年)で、世界で104位となります。
GDPは、53bil USD(PPP, 2018年)となっています。一人当たりでは、7932USDとなります。
通貨はKipを使います。2018年7月現在、1kipは、0.013円です。
ビエンチャンの様子
気温が暑いので、日中は人影もまばらです。
市内では大規模な工事がちらほら見受けられますが、働いている人はあまり見られません。
最近では、シネマコンプレックスも作られました。今のラオスは、一昔前のタイという感じでしょうか。仏教徒が多い国です。
ただし、驚異的なスピードで、どんどん変わっていくことが予測されます。
地元のスーパーです。外資スーパーは今のところ見当たりません。
多くの労働者はお隣ベトナムから来ています。
ラオスのこれから
観光
ラオスの注目の産業は、観光業です。大きな自然と、タイに似た観光資源を有しています。
1980年代にラオスは個人旅行者に解放されました。その当時のLonely Planetには、「その他の東南アジア地域」として、5ページほどの掲載しかありませんでした。(ちなみに、「その他の東南アジア地域」に掲載されていたのは、ラオスのほかはベトナムとカンボジアでした。)当時の旅行者は、ビエンチャンから15km以上外へ行くことは許されませんでした。実際は、多くの旅行者は陸路で遠くまで旅行していました。
現在、Lonely Planetには「ラオス」という一冊の本があり、一大観光地としての地位を築き上げたといっていいと思います。外資の大手ホテルが続々と参入してきており、ホテル業界は活況を呈しています。
2017年には、ラオスのリゾート地であるLuang Prabangに、Aman groupの創始者Adrian Zecha氏がはじめた新規ブランドAzerai Hotel(Amanより低めの価格帯ブランド)が参入しました。シーズンによりますが、一部屋で一泊250USDから400USDです。
実際、弊社の現地チームは、ビエンチャンに数箇所ホテルの開発プロジェクトを抱えており、日本からの資金投資の可能性も探っています。
Lonely Planet Laos LONELY PLANET LAOS 9/E (Lonely Planet Laos) [ Lonely Planet ]
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鉄道プロジェクト
ラオスのインフラは大きな変革を迎えています。
中国からの60億USDの協力を得て、ラオス北部の中国との国境部分(Boten-Mohan)と首都ビエンチャンを結ぶ鉄道プロジェクトが進行中です。2021年の完成を目指しています。
鉄道の速度は、郊外は時速200km、市街地は時速160km、貨物車は時速120kmを予定してます。
中国との国境部分は9.68kmのトンネルとなり、7.17kmは中国側、2.51kmはラオス側となります。
これが完成すると、車で3日かかった経路が3時間となります。そして、現行のバンコクへの鉄道とつながります。ちなみにバンコクから鉄道は、マレーシアクアラルンプールを経て、シンガポールへと伸びています。
完成した鉄道の70%は中国側が所有する予定です。
オンラインペイメント
つい最近になって、中国ではオンライン(QRコード)で支払いをしており、日本よりもはるかに進んでいることが日本で報道され始めたのですが、実は、ラオスでもその動きは顕著になっております。
OnePayという支払いサービスが急速に伸び始めています。こちらもQRコードによる支払いとなります。ここ1,2年で飛躍的に伸びると考えられます。
成長目覚しく、ポルシェ、ジャガーなど高級外車もちらほら見かけます。一、二年で大きく変わった周辺国をみれば、ラオスもこれからどんどん変わっていくことが予想されます。
ラオス参入の課題
ラオスで事業を展開する場合の課題は何でしょうか?
汚職
ラオスでの事業展開での課題は、汚職率の高さです。進出した多くの企業より、賄賂の話を聞きました。
ラオスは資源も豊富で、エネルギー産業にとって魅力的な国ですが、この分野は特に汚職があり、注意が必要です。
質の高い労働者の確保
ラオスは、東南アジアでは人件費が安い国です。したがって、多くの企業が生産拠点としての参入を計画してきました。
特に、欧州の企業はもともとつながりが深い国なので、生産ハブとしての事業可能性検討をしてきていますが、ほとんど手を出していない状態です。
理由は、労働者の質です。ラオスでは、ほとんどの人々は十分な教育を受けていません。農業が中心のお国柄で、アジアの文化らしく、親親族家族を大切にします。農業をしないで、外に働きに出ること事態に罪悪感を感じている人もいます。そんな中で、質の高い製品を作ろうとしても、うまくいかないのです。
ラオスでも、サバナケットには工業地帯があり、メーカーが進出しています。そこに工場をかまえる企業様もおりますが、多くの企業様が、労働者の質の問題に直面し、撤退をした会社もあります。
麻薬
ゴルゴ13のラオスのケシにもあるように、タイ、ミャンマーと共に黄金の三角地帯を構成しており、もともとは麻薬(アヘン)の生産地であることから、麻薬がらみ問題は絶えません。
ただ、日常で生活している上では見えない部分であります。
ビエンチャン メコン川の夕日
夕方になったら、メコン川へ行ってみて下さい。ビエンチャンで最もお勧めの時間です。写真では伝えきれませんが、美しい夕日が見られます。
日没近くになると、どこからともなく若者たちが川岸に集まってきます。平日でも休日でも、ちょっとしたお祭り騒ぎです。活気があって見ものです。
ラオス ビエンチャンでの宿
グリーンパークブティックホテル
弊社ではGreen Park Boutique hotelを利用しています。ラオスでさまざまな事業を展開しているタイ企業のオーナーに勧めてもらった場所です。
空港からもアクセスが便利で、市の中心へも簡単に歩けます。
一応、プールもついています。それほど水がきれいとはいえませんが。。。
現地では、5星のホテルとなります。
クラウンプラザ
一流のホテルをお探しなら、クラウンプラザです。更に上の外資ホテルの参入の話は聞いていますが、現状は、ラオスでここ以上のホテルはありません。
接待で、最高の印象を持たせるにはこちらのホテルをお勧めします。
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出展:外務省 政府開発援助(ODA)国別データブック 2013
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