ヨーロッパ市場で成功するには-欧州市場進出支援

EU市場進出支援 All rights reserved by onegai kaeru
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ヨーロッパ市場で成功するには-欧州市場進出支援

欧州市場で成功するにはどうしたらよいのでしょうか?

旧東欧圏を除いては、アジアやアフリカのようなダイナミックな発展は望めないのに、何故ヨーロッパ市場は魅力的なのでしょうか?

今回は、弊社で進出を支援してる欧州市場について解説いたします。弊社は、10年以上にわたり、欧州進出のドイツ弁護士事務所の窓口を勤めております。

欧州市場考

欧州を旅すると、電車の中に芸人・音楽隊が飛び込んでくることがあります。ひとつの駅から次の駅までの間に一曲奏でて、次の駅に止まるちょっと前に、紙コップや箱で投げ銭を集めます。これはヨーロッパでは、地下鉄や路面電車でも普通列車でよく見られる光景です。同じ交通機関でも、特急やバスでやらないのは、ほとんどの無銭乗車だからです。

次の駅でおりて、ホームの反対側に来る電車に飛び乗って、また同じように演奏という流れです。これは、聴くか聴かないか選択できる大道芸人とは異なり、「強制的」に聴かされることになります。会話中だったりすると、ありがた迷惑な側面も無きにしも非ずです。

 

さて、なぜ、この話から入るのかというと、演奏後に投げ銭を入れる人が結構いるんです。こういう芸人・音楽隊がくると、乗客の半分ほどは、気にしない振りをして、自分は演奏を聴いてないので、投げ銭をあげないという行為にでるのですが、そういう人の中でも、お金を出す人はいます。コインではなく、札だったりもあります。

街中にいる大道芸人であれば、聴く人は「自分の意思」で参加しているわけで、わかるのですが、勝手に車内やってきて騒いだ人にもお金をあげるのは何故かを考えてみると、一言で表せば、「モノ・サービスに対価を払う土壌と豊かさ」がヨーロッパにはあります。 

無賃乗車で車内で騒ぐことは断罪されるべきことですが、この土壌と豊かさはアジアでは程度はあれこそ、あまり見られません。

 

よく目にする平均給与比較を見ても欧州は日本に比べても断然に高いのです。ただ、むやみに流行を追いかけるようなこともないので、「無駄使い」消費は少ないように思えます。ヨーロッパには、成熟の西欧・北欧、発展を遂げている旧共産圏の東欧など地域によって所得格差もあり、また、昨今、様々な背景を持つ人々がおり、一概には言えなくなってはきていますが、「豊かさ」は広い地域で共有されている価値観ともいえます。

 

安定した欧州市場への進出が注目を集めてきましたが、もっと注目されていくと思われます。

欧州市況

米国がトランプ政権となり、関税について紛争がおこっておりましたが、それが解決に向かっており、EUの全体的市況はよくなっております。

 

2017年は、英国のEU離脱の動きから将来の不透明さを高めていたEUでしたが、先ごろのフランス大統領選挙における当選結果を受け、欧州はEUの先行きにまつわる混乱期を抜け出し、英国抜きのEUのありかたと、成長戦略を固めつつあるように思われます。欧州通貨危機の中では、ヨーロッパ進出をお考えの日系企業や外資系企業から回復はいつかと問われたこともありましたが、通貨危機と離脱リスクによる混乱期は終結に向かっていると考えられます。

 

EUの経済の中心ドイツをみますと、2017年第一四半期で、ドイツ経済は0.6%成長を遂げました。当初の予測を上回る成長となります。

 

昨年度10月には、ドイツは25年ぶりの雇用水準を記録しました。輸出および政府の支出も増大中で、2017年の高い成長を遂げると予測されていたところです。

 

2007年、2008年の金融危機以降、雇用状況は改善しており。2010年以降は毎年改善を続けています。失業率は現在約4%となり、10%を前後するフランス、イタリアの半分であります(参照:ブルームバーグ)。

 

2017年の成長率は1.7%、2018年は1.6%が予想されます。この成長の下支えとなるのは、雇用をベースにした消費と建設、インテグレーション制度等の難民の受け入れによる公共投資が考えられます。難民が欧州全体で社会問題の一因となる一方で、ドイツ政府の余剰資金は、難民の労働力への転化へ投資されることになります。 

 

そして、更なる成長のけん引役は機械や装置の輸出産業です。2016年8月には、6年来最大の成長を遂げました。英国と米国では政治不安が影を落とすものの、選挙においてもアンゲラ・メルケル氏が勝利し、この安定政権のもと、GDPのほぼ半分を輸出で稼ぐドイツでは、更なる成長がのぞめます。

ドイツ、EU市場進出支援 All rights reserved by onegai kaeru
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新興国との差異

東欧のような新興国を除き、100%の話ではありませんが、程度として指標があります。

汚職、賄賂が少ない

トランスパランシー・インターナショナル(ドイツ拠点)が発行する「腐敗認識指数(CPI, corruption perception index)2016年度版」によると、汚職の少ない世界の上位10カ国中、7カ国はヨーロッパの国です。

 

1位 ニュージーランドと同列で、デンマーク

3位 フィンランド

4位 スウェーデン

5位 スイス

6位 ノルウェー

7位 シンガポール

8位 オランダ

9位 カナダ

10位 UK, ルクセンブルク、ドイツ

(日本は20位)

23位 フランス

29位ポルトガル

 

汚職が多い国として、スペイン41位、イタリア60位、ギリシャ69位と東欧諸国(リトアニアが38位、ルーマニア57位)よりも腐敗していると示されています。

 

アジアでは珍しくない汚職、賄賂ですが、西ヨーロッパ(イタリア、ギリシャ、スペインなど一部の国を除く)と北欧ではきわめて少ないです。

 

別の言い方をすれば、「裏技」が少ないといえます。弊社ではお勧めしませんが、新興国で、お役所の処理スピードを速めたりするにも賄賂があるようですが、ヨーロッパ、特に西ヨーロッパ、北欧では、いくらお役所が遅くてもどうしようもない、ということになります。

 

どこの国もにてますが、お役所は遅いです。

 

裏技はなくても、ある目的を達成するためにいくつかの方法が用意されている場合があり、それを知っているかで大きな違いが生まれます。

高い透明性

腐敗認識指数と関連し、欧州はものごとの透明性が保たれています。

 

直接ものをいう気質・文化が影響していると思われますが、お役所などの透明性は高いです。

法令・地域の慣習が強い

あるEU国に進出し、レストランを開かれた企業の話です。ある上部がアパートの建物の一階に居ぬきでレストランをはじめたが、レストランの名前を変えるに当たり、そのアパートの全てのオーナーの合意が必要であった。一部屋ずつアパートの部屋をまわって、合意を取り付けようとしたが、いつも留守。オーナは同国に住んでいないといった理由で、合意が得られなかったので、レストラン名を変えることができなかった。さらに外観を変えるのも外観の規則により無理であった。

事前の入念な調査が必要だった例です。

雇用が守られている

一度正社員になれば、簡単に人を解雇することができません。人の雇用には十分な思慮が必要となります。

欧州進出のステップ

欧州市場進出はどのように進めるべきでしょうか?以下のステップは、まず、1からということでなく、実務上、全てを同時に進めます。

 

1.調査

入念なマーティング(市場の調査、競合調査)は必須です(展示会に出てみるなど)

同時に売ろうとするサービス・モノが規制にかからないか等の法令面からの調査 

何をするにせよここから始まります。

 

2.サービス・モノの選定・開発

既存のサービス・モノで、どれを売り出すのか、欧州市場に対応しどこを修正するか、新しい製品開発の必要可否。特許、商標など産業財産権の検討も含まれます。

 

3.売り方の検討

オンラインでの売り方(大手のサイトかオリジナルサイトか、それ以外か)

実店舗(場所、申請、許可など)

卸先の掘り出し・調査

 

4.上記のために必要なアクション

法人設立の要否

産業財産権の出願

許認可の申請

業界で必要な承認の取得

 

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ドイツからEU市場へ進出

どこからEU市場に参入するかの選択肢として、以前は英国からが主流でした。物価は高いですが、英語圏であり、日本からの直行便もありました。しかし、英国がEU離脱を表明してからは、EUのハブとしての英国の時代は終わりを告げようとしています。

 

そして、つぎの注目はドイツになってきています。

 

日本企業といえば、デュッセルドルフが有名でしたが、最近は、それ以外の都市への進出案件が増えております。日本人の経営するヘアサロンが北ドイツハンブルクにあり、おしゃれなラーメン屋さんやお寿司屋さんは、ベルリンでも見かけるようなっております。 

 

ヨーロッパは、近年では旧共産圏であった東欧の発展が目覚しく、その安定した経済基盤、技術基盤、法制基盤は、アメリカに引けをたらない世界でもまれに見る巨大経済圏を形成しております。

 

ヨーロッパというと、日常目に付く有名ブランドが多いフランス、イタリア、イギリスを思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、欧州における最大の経済大国であるドイツは常に経済の中心であります。EU諸国で、ドイツの印象を聞いても、EUの経済基盤をなす国であることは間違い印象です。

 

最近では、(特にオンライン系の)世界中のスタートアップがベルリンに拠点を構え、ヨーロッパ一の起業家拠点となりました。

 

中国においても、東南アジアにおいてもヨーロッパブランド(特にドイツ)の強さは健在であり、これらの市場にて欧州企業さらに成長をし続けております。ここ数年で、中国企業によるドイツ企業の買収も増えました。

 

このように、世界をリードする技術大国、消費大国であり、欧州全土への堅固な物流網を有するドイツに進出し、そこを拠点として欧州市場を統括する企業は多いのです。

 

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